旧国鉄士幌線

旧国鉄士幌線


「旧国鉄士幌線の上士幌と十勝三股の間に は、音更川の渓谷を進むために、多くのコ ンクリートアーチ橋が建設された。鉄 橋ではなく、コンクリートアーチ橋を採用し た主な理由は、材料となる砂利などを現地 調達して建設コストの削減と大 雪山国立公園にかかる橋梁のため、周辺の 自然景観との調和を図ったためである。






第三音更川橋

第三音更川橋

 第三音更川橋梁は現存する北海道内の鉄 道用コンクリートアーチ橋としては最も古 く、32m アーチスパン(径間)は最も大きな ものです。この橋梁の成功により日本各地 で大きなアーチ橋が沢山つくられるように なりました。また、設計計算や施工の状況 が克明に記録された資料が残されており、 学術的にも大変貴重な橋梁として評価され ています。

第二音更川陸橋

第二音更川陸橋

 音更川の断崖絶壁に沿った川を渡らない陸橋。とてもき れいな石積み護岸が続き、天然素材とコンクリートが自然 と調和している美しい景観を見ることが出来ます。 (国道・鱒見トンネルの西側)

第四音更川橋梁

第四音更川橋梁

 第四音更川橋梁
音更川に架かるところは36mの鉄の桁橋でしたが、いま は撤去されています。残ったアーチの上には木が茂り、歳 月を感じさせます。 (国道・鱒見トンネルの北西側)

五の沢橋梁

五の沢橋梁

 五の沢橋梁

タウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁

  タウシュベツ川橋梁
1937 年建設・全長 130m 10m×11R
タウシュベツ川橋梁は、旧国鉄士幌線の糠平〜幌加間 に建設されましたが、1955年、糠平ダムの完成にとも ない、糠平湖周辺が新しい線路に敷き替えられたことに より、使われなくなりました。それから、現在まで、糠平 湖の水位の変動により、見え隠れする「幻の橋」となっ ています。例年、6月頃から沈みはじめ、10月頃には 完全に水没し、再び現れるのは1月ごろになります。
※タウシュベツ川橋梁や旧国鉄士幌線に関する詳しい情報はぬかびら源泉郷 にある鉄道資料館で知ることができます。   上士幌町

第五音更川橋梁

第五音更川橋梁

 第五音更川橋梁
 国登録有形文化財 1938年竣工全長109m(10m×6+23m+10m) 第五音更川橋沙は、全長109mと長大で、現存する旧国鉄士 幌線アーチ橋梁群の中では、タウシュベツ川橋梁(130m)に次 ぐ規模を誇ります。アーチスパン(径間)は10mを基本として いますが、音更川をまたぐ部分のみ23mの大アーチとなって います。
 ここから、遊歩道を約300m進むと右手に第五音更川橋梁が 見えます。さらに、音更川沿いにのびる小道をたどると線路 跡へ出ます。シラカバに囲まれた線路跡を森林浴を楽しみな がら、幌加駅跡まで歩いてみてください。幌加駅跡にはルピ ナスが咲き乱れ(7月)、エゾシカもよく姿を見せます。 ひとまわりしても1km程の道のりです。

全部で12橋梁ぐらいですが、今回は5橋梁を撮ってきた。 何時か、真冬の“タウシュベツ川橋梁”を撮りに行きたい…。