開成山大神宮
未来を拓いた「一本の水路」
―大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代―
開成山大神宮
明治6年(1873年)、大槻原(郡山市開成地区)開墾が始まった際、
習俗の異なった人々の融和や慰安の場所として遥拝所が設けられました。明治
9年(1876年)には伊勢神宮の御分霊が奉遷され、「開成山大神宮」となり
ました。現在は「みちのくのお伊勢さま」と称されています。
明治12年(1879年)に安積疏水事業※の起業式が行われ、内務卿伊
藤博文らが臨席しました。3年後の明治15年(1882年)に安積疏水は完成
し、通水式には、右大臣岩倉具視、大蔵卿松方正義、農商務卿西郷従道
など政府高官が臨席して通水を祝しました。
※当時は「猪苗代湖疏水」