涼ケ岡八幡神社
福島県指定重要文化財
涼ケ岡
八幡神社本殿及び
拝殿・幣殿
昭和五十九年三月二十三日指定
所在地 相馬市坪田字涼ケ岡五十一番地
所有者 八幡神社
形 状 本殿 桁行三間、梁行二間、切妻造、向拝付
拜 殿 桁行七間、梁行三間、入母屋造
幣 殿 桁行三間、梁行三間
涼ケ岡八幡神社は、正面三間三戸で、その全面に向拝屋根をお
ろした流造風の本殿と、入母屋造で正面に
千鳥破風を飾った拝殿
とを幣殿でつなぐいわゆる権現造の形態をもつ社殿です。
本殿は、内外とも和様を基調としており、向拝には透かし彫り
を施した墓股
を付けるなど、全般に入念な手法によっています。
板壁外面や脇障子などの文様彫刻や、内・外陣の板壁内側や天井
の鮮やかな絵画は少し後の時代のものと思われます。
「奥相志《には、
元禄八年(一六九五)相馬昌胤
によって勧請され
たという記述が見られますが、現在の建物の部材に刻まれた絵模
様の手法などから見て、元禄八年といわれる建立年代は誤りない
ものと考えられます。
なお、屋根は柿葺き
から茅葺きを経て、昭和初年頃からは銅板
詳きに変更されています。
福島県教育委員会
国指定重要文化財
随身門
元禄
八年(一六九五)、相馬中村藩五代藩主
(相馬家二十一代)
相馬昌胤
が建立した神門です。
随身とは、随神、
門守、
矢大臣ともいう門戸を
守護する神です。
ご神像は冠を戴き袍を
着し剣を偏き弓矢を帯し、
古い時代の左大臣と右大臣のお姿を現します。
「軸部、組物など、木部は建立当時の部材がよ
く残っています。