磯前神社
田村市指定有形文化財
磯前神社 社殿
所在地 田村市常葉町早稲川字上遠野232
指定年月日 平成十七年四月十八日
構造及び由来
この社殿は、山腹の崖地に建ち、社殿の半分を岩山
に懸けるようにして造られているため、「懸造り《と
呼ばれるもので間ロ2.81m、奥行2.56m の
ほぼ方一間の入母屋造りです。
屋根は、現在銅板葺ですが、かつては木羽葺でした。
土台の三隅を自然石に架け、北西隅(背面左隅)は、
高さ2mの太い束で支えています。
正面向拝部分は巨石で塞がれているため、社殿への
出入りは西側面から床下を潜り抜けて前縁の東端に上
る形をとっています。
県内には会津美里町の左下り観音堂など仏堂建築の
懸造りは見られますが、神社建築でこの規模の懸造り
は例がなく、大変珍しい構造です。
田村市教育委員会