水沢観音
市指定重要文化財
水沢寺観音堂
指定年月日 昭和六十年五月七日
所 在 地 渋川市伊香保町水沢二一二
この観音堂は、本尊に千手観音を
まつる坂東札所観音堂の典型的な様式
である。
江?時代、天明七年(一七八七)の
建築と思われ、正面向拝、軒唐破風は
近世建築特有の華麗さを表し、全体的
には中世の建築様式を残す手法を用い
ている。五間堂として県内でも重要な
遺構である。
平成十九年三月 渋川市教育委員会
十二支守り本尊
干支カンシにちなむ生れ歳ドシには、子歳ネドシ生れの千手観世音菩薩
から戌亥歳イヌイドシ生れの阿弥陀如来まで、それぞれ守り本尊が
あると言われ、この守り本尊にお詣りする事によって開運招福
諸願成就を得る事が出来ると言われております。合掌
県指定重要文化財
水沢寺六角二重塔
指定年月日 昭和四十八年十二月二十四日
所 在 地 渋川市伊香保町水沢二一二
この六角二重塔は、地蔵堂、六角堂とも呼ばれ、
六地蔵を六角輪転の台座に安置し、二層に大日如来
を安置した独特の形式である。下層の一辺は 二、七ニ七
メートル(九尺)、上層の一辺は一、三六四メートル
(四、五尺)と半減しており、上層柱間が下層柱間
の二分の一となる多宝塔の木割に似ており、相輪
も多宝塔形式に類似している。また、回転部分は
経蔵内の輪蔵の形式を用い、意匠全体は禅宗様式
に統一するという優れた構造になっている。
昭和五十五年に屋根の葺き替え工事を実施した
ところ、相輪の心柱墨書の中に「千時文化十四歳、
丁丑 六月吉辰」の文字が見つかった。
なお、六地蔵には宝永五年(一七〇八)、正徳
二年(一七一二)、正徳五年の銘が記されたもの
もある。
平成十九年三月 群馬思教育委員会
渋川市教育委員会
龍王弁財天
此の水は
当 水沢観世音の霊泉にて
財を施し病を療し天寿
を全うする事は龍王
弁財天の示す処也
当 山
【万葉歌碑】
い香保ろの
八坂やさかの堰塞いで
立つ虹ぬじの
顕あらわろまでも
さ寝をさ寝てば
【現代語訳】
伊香保の山裾にある八尺もある大きな水門(堰塞)からほとばしる
水しぶきに朝日が当たって
虹がはっきりと見えるようになるまで、
お前と一緒に寝ていられたらどんなに楽しいだろう。
是非そうしたいものだなあ、お前・・・。