メタセコイア並木
「新・日本の街路樹百景」選定
マキノ高原のメタセコイア並木
関西随一の規模を誇るここマキノ観光栗園を縦貫する町道沢牧野線とこれに続く県道小
荒路牧野沢線には、延長2.4kmにわたってメタセコイア約500本が植えられ、マキノ高原、
マキノスキー場へのアプローチ道として、高原らしい景観を形成している。
この並木は、1981年に学童農園「マキノ士に学ぶ里」整備事業の一環としてマキノ町
果樹生産組合が植えたのがはじまりであるが、組合関係者をはじめとする地域の人々
の手により慈いつくしまれ、育まれて、その後さらに県道も協調して植栽され、延長が伸ば
されたことから、現在のこの雄大な姿となったものである。
メタセコイアは中国原産、ひのき科メタセコイア属の落葉高木で、和名はアケボ
ノスギ。樹高は35mに及ぶ。最大樹高が115mにも及ぶと云われるセコイアにその
姿が似ていることから、メタ(変化した)セコイアと名付けられている。
春の芽吹き・新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸樹・雪花と四季折々に美し
い円錐形のメタセコイアの並木とまっすぐに伸びる道路が造りだす対称形の整 った景観は、遠景となる野坂山地の山々とも調和し、訪れる人々を魅了して くれる。
1994年11月、読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」に選定され、
衆目を集めるに至っている。
1997年3月 マキノ町