地蔵崎の日の出(美保之碕)
地蔵崎からの眺望
地蔵崎は島根半島の突端にあるため、日本海の雄大な眺めと大山、美保湾が共に
眺望できる数少ない場所です。
この展望デッキからは、日本海の雄大な眺めが一望でき、デッキ東側沖合3km
には、美保神社の祭神である事代主命が 魚釣りを楽しんだ「沖の御前島」・
「地の御前島」や、晴れた日には、はるか沖に隠岐島を望むことができます。
また、デッキ西側には、島根半島の景観の特色でもあるリアス式海岸を望むことが
できます。ここは、島根半島・宍道湖中海ジオパークのエリア内です。
美保之崎の由来
島根半島の最東端に位置するこの岬は、古くから「美保之碕」と呼ばれています。
出雲国風土記の国引きの伝説では、
この「美保之崎」は北陸地方から、日御碕は朝鮮半島から引いてきたものと
伝えられています。
この鳥居の中央4km 先の海上に浮ぶ島を「沖之御前」、眼下に横たわる島を
「地之御前」といい、共に事代主神(美保神社
の御祭神、俗にえびす様)の魚釣りの島として伝えられているところから、
現在も美保神社の境内となっており、毎年5月5日に
は美保神社で事代主神とその御后の御神霊をこの島から迎える神迎神事が
続けられています。
夏期には、沖之御前の海上に雄大な日の出を拝むことができます。
沖之御前は日によってその島影が様々に変化し、漁師はその島影により海上の
天候を知って出漁を決したといわれます。
また、この島の海底には常に神楽の音のような響があり、神異奇瑞の島として
今に伝えられています。
この遙拝所は、美保神社の古文書に記載のあった古事に基づき、
昭和48年12月に設置したものです。
ここは、島根半島・宍道湖中海ジオパークのエリア内です。