櫛田神社(福岡市)

櫛田神社(福岡市)

 毎朝祈祷とは、私共の遠い祖先が毎朝欠かさず鎮守さ まに祈り続けた人生節目の秘行であります。 平安朝末期頃には、御願成就の為にと 「百日詣ももかまいり」 或は 「百社詣ひゃくしゃまいり 等」の風習があった事を永昌記には、しるされ て居ります。
百日詣では時代の推移と共に短縮されて「御百度参り」 になってまいりますが、当社では皆様方に代って毎朝 祈祷の秘儀を厳粛に執り行って居ります。 商社、団体、個人を問わず、商売繁昌、家内安全、交 通安全、厄除等々願意の程を受付にお申し込み頂き鴻 大無辺の大神様の御恵を授かり下さい。
又御祈祷初穂料については祈願受付所でお尋ね下さい。
 三十日みそか祈祷  五十日いそか祈祷  百日ももか祈祷
猶満願の翌日には御神符、御供物等を御送付申し上げ ますので引続き御神願の方は、満願の日以前に御連絡 お申し込み下さい。干支恵方盤(えとえほうばん)
頭上楼門中程には天上から吊り下げられた干支恵方盤が ある。昔の暦は五行、十干、十二支等を組み合わせて恵方 を知り季節を分け時を刻んだ。この干支恵方盤に は内側に東西南北の方位を表し外側に十二支(えと) を配して恵方「その年の歳神がいらっしゃる方角)を を示している。
毎年大晦日には矢印を回転させて新しく迎える年の 恵方を示す珍しい干支暦である。  

櫛田神社(福岡市)
 博多風神雷神
頭上、拝殿破風の左右に掲げられて いる風神の木彫は数多い当社 彫刻類の中でユーモアあふれるカラッ とした博多っ子の気質を表わして いると言われている。
 

櫛田神社(福岡市)
 雷神
 

櫛田神社(福岡市)
 博多祇園山笠
 

櫛田神社(福岡市)
 博多祇園山笠
 

櫛田神社(福岡市)
 毎年大晦日に新しい年の恵方を示す干支恵方盤
 

櫛田神社(福岡市)
  霊泉鶴の井戸
  博多は太古海であったと言い伝え られています。
本井戸は当社で最も古い井みですが いつの頃からか塩分濃度が高い水資に変わり 今日に至っています。
 信仰の上では本井戸が御本殿真下 近くから湧き出ていることから不老 長寿の水として若干の水を三口に分 けて飲み、本人、家族、親族の無病自災 を願う霊水として長く大切にされて 来ました
 然し現在、井戸水を一般の飲料とする には水質検査成分分析等の行政上の 指導手続きが度々課せられ、昔ながら の慣習の維持も難しくなり誠に残念で すが今秋より参拝者の方々の飲用を 中正することと致しましたので、御容赦 下さい。 平成二十八年九月 社務所
 

櫛田神社(福岡市)
  「花本大神ハナノモトノオオカミ」 句碑
「花本大神」とは松尾芭蕉に下賜された神号で「花本 大明神」のことである。天保十四年芭蕉百五十回忌にあたり、真正 芭蕉風を唱える天保三大俳人の一人田川鳳朗が京二条家に請願 し下賜されている。博多では江戸中期から明治にかけて芭蕉風 俳諧が好まれ芭蕉二百回忌を前に追善の本碑が建立された。
裏面の句
    「蓬莱にきかばや伊勢の初便」

  題字は、聖福寺住職東瀛老師の筆による 櫛田神社のアルバム