東霧島神社

東霧島神社

 東霧島神社つまきりしまじんじゃ  社殿  霧島山の噴火で埋もれていた神社を、応和三年(963)に 性空上人しょうくうしょうにん が再興したと伝えられています。霧島六所権現として親しまれている神社で、地元はもとより 島津藩主からも厚い信仰を受けてきました。数々の伝説・伝承が残されており、 「神石」や鬼が一夜で積んだといわれる「鬼岩階段(振り向かずの坂」などがあります。 慶長4年(1599)の庄内の乱では、島津軍の本陣となりました。


鬼岩階段・東霧島神社

 180段ぐらいの自然石で作られた階段は 鬼岩階段おにいわかいだんと言い、 振り向かずに願い事をしながら登ると願いが かなうと言うことから、 「振り向かずの坂」とも言われています。

龍・東霧島神社

 鬼岩階段を登り切ったところに山門がある。その山門を守るように「りゅう」が見張っている。

みこし・東霧島神社

 毎年3月の例大祭のときには、 藩主島津家久いえひさ 寄進のみこしを担いでいく 浜下はまくだ りまつりが開催されています。

神石・東霧島神社

 「神石」の由来 天地が開け、万物が成長し初めた神代の昔。天地創造の神である、イザナギの尊、 イザナミの尊が誕生されました。
夫婦となられた二人の神様は国土・山川草木に至る私たちの生活に大切な 「火の神」をお生みになられたことにより、妻イザナミの尊はこの世を去られたの であります。
夫の神、イザナギの尊はまだまだこの世に残さねばならないことがたくさんあります。 愛しい妻よ、今一度わがもとに帰ってくれよと嘆き、悲しめど亡き人は変える術も ありません。
その愛しい妻イザナミの尊を恋い慕う悲しみの涙で凝り固まったのが、「神石」 (神裂石・摩石・雷神関・割裂神石)であるといいます。
そして、夫イザナギの尊が腰につけていた「十握の剣(とつかのつるぎ)」で 悲しみの波凝り固まった石を今後再びこのような災難に世人が遭わないように… と、深き祈りの心を込めて三段に切ったといいます。
「十塚握の剣」は当神社の神宝であり、厄除け・魔除けの神となり鎮め納めております。 (説明板より)


 行ってみたら、こんなところ