涼ケ岡八幡神社
![涼ケ岡八幡神社](IMG_1779c.jpg)
福島県指定重要文化財
涼ケ岡
八幡神社本殿及び
拝殿・幣殿
昭和五十九年三月二十三日指定
所在地 相馬市坪田字涼ケ岡五十一番地
所有者 八幡神社
形 状 本殿 桁行三間、梁行二間、切妻造、向拝付
拜 殿 桁行七間、梁行三間、入母屋造
幣 殿 桁行三間、梁行三間
涼ケ岡八幡神社は、正面三間三戸で、その全面に向拝屋根をお
ろした流造風の本殿と、入母屋造で正面に
千鳥破風を飾った拝殿
とを幣殿でつなぐいわゆる権現造の形態をもつ社殿です。
![涼ケ岡八幡神社](IMG_1788c.jpg)
本殿は、内外とも和様を基調としており、向拝には透かし彫り
を施した墓股
を付けるなど、全般に入念な手法によっています。
板壁外面や脇障子などの文様彫刻や、内・外陣の板壁内側や天井
の鮮やかな絵画は少し後の時代のものと思われます。
「奥相志《には、
元禄八年(一六九五)相馬昌胤
によって勧請され
たという記述が見られますが、現在の建物の部材に刻まれた絵模
様の手法などから見て、元禄八年といわれる建立年代は誤りない
ものと考えられます。
なお、屋根は柿葺き
から茅葺きを経て、昭和初年頃からは銅板
詳きに変更されています。
福島県教育委員会
![涼ケ岡八幡神社](IMG_1787c.jpg)
国指定重要文化財
随身門
元禄
八年(一六九五)、相馬中村藩五代藩主
(相馬家二十一代)
相馬昌胤
が建立した神門です。
随身とは、随神、
門守、
矢大臣ともいう門戸を
守護する神です。
ご神像は冠を戴き袍を
着し剣を偏き弓矢を帯し、
古い時代の左大臣と右大臣のお姿を現します。
「軸部、組物など、木部は建立当時の部材がよ
く残っています。