瑠璃光寺五重塔(山口県)

瑠璃光寺五重塔


 瑠璃光寺るりこうじ五重塔は、嘉吉2年(1442)に建立されたもので、 室町時代中期における優れた建築の一つであるとともに 大内氏隆盛時の文化を示す遺構として意義深いものである。
 高さは31.2mで桧皮蓑独特の軽快さを見せており、軒の出は 深くなっている。塔の身部は上層にゆくにつれて思い切って間を つめているので、塔の胴部が細く見えてすっきりした感じである。 これに対して初重の丈が高く柱が太く二重目には縁勾欄があるので 安定感が強い。鎌倉時代から和様禅宗様大仏様建築様式が 行われているがこの塔は大体和様を主体として、わずか一部に 禅宗様の手法が見られる。室町時代の建築としては装飾が少なく、 その優美なシルエットは、全国で一番美しいと評価されている。 この塔は足利幕府と戦い泉州堺に倒れた 大内義弘の菩提を弔うために建てられた塔である。 西の京のシンボルとして今に伝えている。 
(説明板・パンフレットより)
歴史との出会い へ   Map-Code#93 672 361
 

瑠璃光寺五重塔 正面

池に映るアングルもよいが、 香山公園こうざんこうえん(瑠璃光寺の境内) 中央からのアングルも素敵だ!