満�ｺ寺

　圓成山　満�ｺ寺

本　尊　　釋迦牟尼佛 石像(秘)
御前立　　大聖釋迦如来
脇侍仏　　文殊師利菩薩
　　　　　普賢延命菩薩
伝法開山　永平六四世重興　大休悟由禅師
草創開山　異繁朴苗和尚
宗　旨　　曹洞宗
本　山　　大本山　永平寺(福井)
　　　　　　　　　高祖道元禪師御開山
　　　　　大本山　總持寺(横浜)
　　　　　　　　　大祖瑩山禅師御開山
本　寺　　南知多町師崎　延命寺

　◆阿育王の石柱(アショカ・ピラー)
お釈迦様の滅後、およそ200年の紀元前3世紀、インドを統一した阿育王
(アショカ王)は、武力によらず、仏教の慈悲のこころによる統治を行い、平和な
国を築きました。
仏教による治世を、国中に知らせるため、阿育王は、8万4千基といわれる、石柱
(アショカ・ピラー)をインド各地に建てました。柱の頭頂には、インドにおける
聖なる動物(ライオン、象、牛、馬)をいただき、柱には、仏教にもとづいた政策方
針などを碑文として刻んだといわれます。

　ライオンは、ゆるぎない強い意志、象は、大きく包み込むやさしさ。
それぞれ、お釈迦様のこころの象徴です。
阿育王柱の内の一基、「四面のライオン」は発掘され、現在は、お釈迦様の初?法
の地サールナートの博物館に収蔵、展示されています。
当寺の石柱は、阿育王柱の頂部を模してつくり、中国、日本の聖獣である「龍」を
柱として、仏教伝来を象徴しました。
お釈迦様の仏教が、さらに広がり、阿育王が望んだように、すべてのひとの平和。
と幸福を願って建立したものです。

　◆ブッダガヤの石柵
インドの仏教聖地「ブッダガヤ」には、お釈迦様が、その下で坐禅して「おさとり」
をひらいた、聖なる菩提樹と、高さ約60メートルの大塔がそびえ、世界中から、
仏教徒の巡礼が絶えません。その周りを、石柵が囲み、聖地を守っています。
当寺の石柵は、この石柵を参考に、縮小してつくりました。
花や動物のレリーフは、森羅万象が、お釈迦様のおそばに集まり、しあわせにな
るところであると示しています。

　◆正面階段　逆卍字の幾何学模様と花のレリーフ
初転法輪しょてんぼうりん(初?法)の聖地「サールナート(鹿野施ろくやおん)」の大仏塔を飾るレリーフの意
匠を取り入れました。この階段を登れば、ほとけのこころに近づくことができる
はずです。
卍字は、「下化衆生げけしゅじょう」 慈悲のこころで、おしえを広める。
逆卍字は、「上求菩提じょうぐぼだい」 修行して、ほとけのおしえに近づく意味です。どちらも、
インド生まれの吉祥文様です。