鈴鹿峠
万人講常夜灯は、江戸時代に金毘羅参りの講中が道中の安全を祈願して建立したもの
である。重さ38t、5m44pの自然石の常夜灯で、地元山中村をはじめ、
坂下宿や甲賀谷の人々の奉仕によって出来上がったと伝えられている。もともとは東海道沿いに
立っていたが、鈴鹿トンネルの工事のために現在の位置に移設された。
東海道の難所であった鈴鹿峠に立つ常夜灯は、近江国側の目印として
旅人たちの心を慰めたことであろう。(土山町教育委員会)
(Map-Code#213520199)
鈴鹿山の鏡岩
鈴鹿峠頂上にある巨岩で、岩面の一部が青黒色の光沢職を帯びて
いる。これは鏡肌(スリッケンサイド)と呼ばれ、断層が生じる
際に巨大な摩擦力によって研磨され、平らな岩面が鏡のような光沢を
帯びるようになったものをいう。
東海道において、鈴鹿峠は「東の箱根峠」といわれるほどの難所で、山賊がこの岩を
磨きそこに映った旅人を襲ったという伝説から、「鬼の姿見」とも言われている。
(亀山市教育委員会)