舘ヶ岡磨崖仏及び供養碑群
舘ヶ岡磨崖仏
及び供養碑群は、須賀川市の西部に位置し
舘ヶ岡地区の中心を流れる滑川の南岸で、中世須田氏の居城であった
向山丘陵西崖面にある。
大仏は阿弥陀如来で、高さ2.15定印を結んだ坐像で、鎌倉時代後期の作と
考えられ石質が良く保存状態も良好である。
舘ヶ岡本郷にある大仏山来迎寺は、真言宗京都東寺の末寺で、この大仏は
旧寺院跡と伝えられており、大仏の南崖面に天長元年(824)の紀年銘があるのは、
寺院の建立時を記したものか注目される。
また、大仏の左右の崖面には数基の梵字による磨崖供養碑があり、
大部分が崩壊している。 (須賀川市教育委員会)
梵字曼荼羅
・五輪塔・不動明王の線刻石群
舘ヶ岡磨崖仏から南西約20メートルにあるこの石の上面には、大日如来を中心とした
梵字曼荼羅と地・水・火・風・空の五大(宇宙の生成要素)を表す梵字を刻印した五輪塔が
線刻されています。
また、この石からさらに南西約10メートル離れた石の側面には、大日如来の化身である不動明王
を表す梵字を胴体とし、その上に不動明王の仏顔を配した線刻像が刻まれています。像容は猛炎を背負い、
右手に宝剣、左手に羂索を持っています。 (須賀川市教育委員会)
行ってみたら、こんなところ